春の和菓子

日本は四季に富んでいますので、その四季に従って、四季をテーマにした和菓子が、春夏秋冬それぞれ存在します。古来、日本人は四季の移り変わりに従って、その食する和菓子も合わせてきたのが、伝統になっているのでしょう。たとえば、春の和菓子としては、桜をテーマにした和菓子が多く見られます。やはり、日本人にとって、春の訪れを感じる最たるものとしては、桜の開花というものが一番でしょう。
桜が咲くことで、新しい生活が始まり、桜が散ることで、季節の移ろいを感じ、春が過ぎ去ることを感じるという人も多いことでしょう。そういった春を感じさせる和菓子として、桜をモチーフにした和菓子が多く製造されていて、その一例として花びら餅(はなびらもち)というものがあります。lこれは、羽二重餅の一種で、白味噌あんが中に入っていて、ごぼうも添えてあります。
製造元の説明によれば、応仁の乱以後、乱れた世の中に翻弄される宮中を思いやって、もちの製造元が、献上品の一つとして、太平の世を願って、白味噌あんにごぼうを添えたもちを考案して差し上げたのが始まりだそうです。新しい世の中を願う気持ちが、新春の気分を表していて、味わい深い和菓子になっています。
他に、春を感じさせる和菓子としては、梅をモチーフにしたものや、新たに生えてきたタケノコをモチーフにしたものなどが販売されています。春は、日本人にとって待ち遠しい季節だけに、春をテーマにした和菓子の数は実に多くなっています。
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